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株式会社カネカ

更新日:2024.09.10

海洋プラスチック問題の解決につながる
カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®

株式会社カネカ

株式会社カネカは、「カネカは世界を健康にする」 この志を基に「環境・エネルギー」「食糧」「健康」という地球が抱える3つのクライシスに対して、様々な角度からソリューションを提供することで豊かな未来を切り拓いていく化学メーカーです。

株式会社カネカ

特に、環境エネルギーの分野では、カネカ独自の高分子技術とバイオ技術を融合させ、海洋プラスチック汚染問題の解決策となる素材、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetを開発、生産しています。Green Planetは、100%バイオマス由来で、土中や海水中でも生分解する素材(※1)として、カトラリーやホテルアメニティ、買い物袋、食品包装、緩衝材などに用途を展開し、大手コンビニチェーンやカフェ、ホテルなどに採用されています。
※1)生分解する速度は、海水温などの条件により異なります

カネカがGreen Planetの開発に乗り出したのは1990年代前半に遡ります。当時は、海洋プラスチック汚染問題はまだ世界的には認識されておらず、開発にあたっては、石油資源に依存しない、環境にやさしいソリューションを提供したいという思いが原点にありました。

長年にわたり培ってきたカネカ独自の高分子技術とバイオ技術を結集・融合しながら試行錯誤を繰り返すことで、世界で初めてGreen Planetの工業化に成功し、現在は、本格的な量産化に向けて取り組んでいます。Green Planetは植物油が原料ですが、更に炭酸ガスの低減を目指し、人間が食べることのできる食用油だけでなく、廃食用油を原料に使える技術を確立しています。

株式会社カネカ

そんな中、2023年度に開催された「横浜トリエンナーレ」のファミリーイベント「わくわくアートひろば」の会場で、「海洋プラスチック問題」をテーマにブースの一部を担当していた玉川大学の田中先生から、展示物には環境に配慮した素材を使いたいと、カネカに声がかかり、このプロジェクトでの連携が生まれました。

カネカ担当者は、『現在、対外的なプロモーションや自治体と連携した資源循環モデルの実証に取り組んでいますが、学校現場での出張授業やSNS運営を通じて、何かをガマンする(質感の違いなど)ことのないソリューションに希望を感じてもらえることは嬉しく思います。また、自治体と実証している資源循環モデルを各所に波及させることで、社会に新たな仕組みを定着させ、生活の豊かさと地球環境の保護を両立させていきたいです。』と話します。

担当者は最後に、『現在、Green Planetは植物油や使用済みの調理油を原料にしていますが、CO2を直接の原料として生産する新たな研究を進めています。すでに研究レベルでは実現できていて、GI基金(※2)(グリーンイノベーション基金事業)の採択を受け工業化に向けて取り組んでいます。今後、ポリマーの原料をCO2に転換することで、温室効果ガスの削減にも貢献していきたいと思っています』と締めくくりました。

※2)日本の「2050 年カーボンニュートラル」に向けた経営課題に取り組む企業等に対して、2030年度まで、研究開発・実証から社会実装を支援する事業。カーボンリサイクル・マテリアル産業を含む輸送・製造関連産業、エネルギー関連産業、家庭・オフィス関連産業の14の分野が対象。

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