プラスチック対策に関わる産官学プロジェクト ②
更新日:2025.03.28
実証実験「ボトルtoボトル」@みなとみらい
来街者の行動変容を促せるか

国の脱炭素先行地域に指定されている横浜・みなとみらい21(MM21)地区で2024年1月から1カ月にわたって行われたのが、使用済みペットボトルを回収し、新たなペットボトルとして生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」と呼ばれる実証実験です。
使用済み製品を元と同じ製品に戻し、半永久的に使う水平リサイクルの試みの一つで、横浜市と飲料メーカー、リサイクラーをはじめ、MM21地区に立地するホテルや商業施設など全37施設が参画しました。現在、本格運用に向けて検討・準備が進められています。
2024年11月に開催された「YOKOHAMA RePLASTIC ミーティング」では、横浜市の担当者が実証実験の結果を報告しました。①十分の量のペットボトルを確保できるか ②水平リサイクルに適した品質のペットボトルを確保できるか ③最終的に収益を得られ、持続可能な取り組みにできるかーの3点を主に検討した、とのことです。
回収量については目標とした1日800キロ以上を確保できました。一方、品質に関しては異物の混入が期間中コンスタントに見られ、収益化についても実証実験と同じスキームだと実現は難しいとの結果でした。
中でも、品質の確保が難しい課題として挙げられました。キャップとラベルを剥がし、水ですすいで綺麗にした上で潰すーという過程が必要になってきますが、回収ボックスには瓶や缶のほか、調味料のボトルなども入っていて、来街者の多い商業施設などでは徹底されませんでした。

産官学プロジェクトに参加した関東学院大学の学生はホテルや商業施設を実際に訪ね、「ボトルtoボトル」の実情を関係者から聞き取り調査を実施しました。ミーティングでは、分別に関する情報をまとめて来街者ら向けに発信することなどが提案されました。
「例えばジュースなど色移りしたペットボトルは廃プラスチックになるのかどうか、判断が難しい。分かりやすい表にまとめたり、問い合わせ先を掲載したりすれば、水平リサイクルに充てられるペットボトルが増えるのではないか」と学生の一人は話します。市民への行動変容を促すための仕掛けの必要性、重要性が呼びかけられました。