Plumeria Nail
更新日:2024.11.26
海洋プラスチックを加工してつくるネイルチップやアクセサリー
Plumeria Nail 代表の
有本さんがこの取り組みを通して解決したいと思っている社会課題は2つあります。1つ目は海洋プラスチック問題です。そして2つ目は障害者雇用問題です。障害のある方の社会参画の機会をこの取り組みを通して増やしたいと考えているのです。さらにネイルやアクセサリーの作り手を育成する取り組みも行っていて、障害のある方の雇用につなげていくことも目標にしています。
また、有本さんの取り組みに賛同する方々が集まり、「マーメイドのごみ拾い」という名称でクリーン活動を月に1回開催していて、現在は神奈川県内のみならず、埼玉や都内、山梨など他県からも参加されるそうです。砂浜用車椅子の用意があるため、どんな方でも参加が可能で、インクルーシブなごみ拾い活動となっています。
有本さんは、自分の事業をおこなっている中で、もっと社会と繋がりたい、障がいのある私にも何か社会のためにできることはないだろうか?という思いを持っていました。地元で盛んだったビーチクリーンが目に止まりましたが、車椅子の有本さんが海に行くのはハードルが高く諦めていました。そんな時ある団体の方との出会いがあり、砂浜に座って拾うゴミ拾いの方法を教えてもらったそうです。
この方法であれば私にもできる!という喜びと同時に、有本さんはゴミ拾いを通じて地球環境の危機的状況を目の当たりにします。有本さんは、両手一杯の海洋プラステイックをなんとかしたいという思い、海洋プラスチック何か新しいものに蘇らせることはできないだろうか?という思い、そして、環境問題を知らない方にも何か新しい視点から知ってもらえる方法はないだろうか?という思いから、試行錯誤する中でこの取り組みを始めました。
有本さんは取り組みを始めてよかったこととして、『海洋プラスチックの存在や海の現状を全く知らない方々が、私の製作する商品や発信、ごみ拾いの取り組みを通して知ってくださったり興味を持ってくださって、実際にごみ拾いを行ってくれたりと環境への意識向上に繋がっていることです。』と話します。
また有本さんは、『私の制作した商品をご覧いただくと「本当に海ごみなの??」という驚いたお客さまのお顔を拝見するのもとても嬉しいです。ごみはまだまだたくさんあるんだよ!と伝えられた瞬間が嬉しいですし、商品をご購入してくださった皆さんを笑顔にすることもできて、とても素敵な循環ができているなと感じる瞬間です。』とも話します。
有本さんは最後に、『私自身も海のごみ拾いとの出会いがあり、自分のやるべきことが見つかったように思います。難病になり、障害を負い諦めていたことがたくさんありましたが、こうして未来に繋げる取り組みができることができ、私も海洋プラスチックのアップサイクルのように、まだまだ終わらずに蘇ることができました。』と締めくくりました。