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海洋ゴミ楽器集団ゴミンゾク

更新日:2024.10.15

海洋ゴミ楽器集団ゴミンゾク

『海洋ゴミ楽器集団ゴミンゾク』は海洋ゴミ(漂着ゴミ)を主原料として、世界各国の民族楽器から得た知識を元に製作した多種多様な『海洋ゴミ楽器』達を通して、ゴミと資源の境目について考えるアート集団です。

海洋ゴミ × 民族楽器 をコンセプトに楽器製作家としても活動している打楽器奏者 大表史明オオオモテフミアキさんを中心に世界中の民族楽器を操るミュージシャンが集結し、海に打ち捨てられたゴミから作られたとは思えない楽器によるアンサンブルで、全国各地で公演を行っています。その楽器のクオリティーの高さは、国内のみならず、海外からも反響を呼んでいます。

海洋ゴミ楽器集団ゴミンゾク

海洋ゴミから楽器を作り始めたのは、大表さんがそれまで子供番組などで音楽工作のコーナーを担当していたこと、自然の中にあるもので『石』『草』『木』『海』などの縛りを設けて自然の中の物から出る音だけで音楽を作るという特殊な仕事をしていたこと、こうした能力を買われて2019年5月に某企業からの依頼で海洋ゴミから楽器を作って演奏して欲しいという依頼を受けたことがきっかけでした。

その依頼は単発だったのですが、あるとき楽器の材料を探しに大表さんの実家がある石川県の海に立ち寄ったところ、大表さんの子どもの頃と海の様子が変わっていてプラスチックで砂浜がカラフルになっていたのに衝撃を受け、これならば、もっとたくさんの種類の楽器が作れるのではないか、そして、ゴミという最低の素材から最高の音を出す楽器をたくさん作ってアンサンブルが出来れば、そのギャップに人は感動してもっとこの問題にも関心を持ってもらえるのではないか、と思い、そのまま企画終了後も活動を継続し楽器を作り続けました。

そしてアンサンブルが出来るほどの楽器が揃い始めた2020年10月に、これまでの音楽活動で出会ってきたメンバーに声をかけて結成したのが『海洋ゴミ楽器集団ゴミンゾク』です。

海洋ゴミ楽器集団ゴミンゾク

大表さんは活動をはじめて良かったこととして、「とにかく、今までの音楽活動では出会ってこなかった本当に様々な世代・職業の人達と出会って知見を深められたことです。環境の事についてももちろんですが、音楽家としては、世界中の楽器・音楽の研究をして楽器の音の鳴る仕組みを調べていくことは、人類がこれまで培ってきた工夫、人類の歴史を自分の体を通して追体験出来ているような気がして非常にやりがいを感じています。」

「また、楽器を作る際には、素材の事を良く知らないと作れないので、材料として使用している海洋プラスチックについて詳しく調べていく過程で分かった事がたくさんあり、そこで学んだ知識は、例えば分別などに役立つものもあるので音楽を通して、そういった知識をシェア出来る事に喜びを感じています。」

「僕は音楽家で、環境活動家では無いので、それ単体ではこうして環境の事を伝えていく活動などはしていなかったと思いますが、自分が音楽の為に培ってきた技術・知識が少し角度を変えるだけで環境の事を考えるきっかけとして社会に循環していくのは本当に嬉しい事です。」と話します。

大表さんは最後に、「今後の取り組みとしては、さらに複雑な楽器をたくさん作ってゴミから出来た楽器のアンサンブルの形をもっともっと追求していきたいですし、いずれは世界中の海を見に行きたいと思っています。世界は海で繋がっているので、きっと共感も得られると思いますし、何より世界の人たちと、お互いの考えや培ってきたものをシェアできたらと考えています。」と締めくくりました。

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