ウォータースタンド株式会社
更新日:2024.01.18
「使い捨て」のライフスタイルの見直しを呼びかける「ボトルフリープロジェクト」
ウォータースタンド株式会社は水道水を活用する浄水型ウォーターサーバーの特徴を活かし、2023年12月末現在、全国の自治体と83の使い捨てプラスチック削減に向けた協定を締結しています。これらの協定の下、誰もが無料で使える給水機を設置し、市民へマイボトルへの給水と「使い捨て」のライフスタイルの見直しを呼びかけてきました。「ボトルフリープロジェクト」は、水筒などのマイボトルに給水することで、気候変動へ適応するための熱中症対策と、PETボトルなど使い捨て容器に目を向けて頂き気候変動を緩和する、適応と緩和の両輪で実現する取り組みです。
2015年、パリ協定が採択され、同年にSDGsが採択されました。ウォータースタンド社はこれらをきっかけに、海洋のプラスチック汚染などの環境問題を認識するようになり、事業を通じてできることを検討した際、「私たちはプラスチック製ストローも、レジ袋も減らすことはできないが、飲み物を消費したらすぐに捨ててしまうPETボトルは減らせるのではないか」という考えに至り、全社員に水筒を配布し、自分達でマイボトルを持つことにしました。その結果、ごみが削減できたり、お金を節約できたりといったメリットを皆が感じるようになり、自分達で実感したメリットと環境への良い影響を外部に発信するようになりました。これらの気づきと行動が、プロジェクトのきっかけとなりました。
SDGsや環境といったワードは、自分と直接関係がなかったり、自分ひとりの行動で影響を与えられるものではないと思われたりすることがあります。水筒の保有率は80%以上と言われていながら、外出時に持ち歩く人は20%程度という調査もあります。多くの人が水筒を持ち歩かない理由として「重い」「持ってきた飲料がなくなってしまった時に補充できない」をあげます。ウォータースタンド社のプロジェクトでは、これらの課題を解決するために誰もが無料で給水できる給水スタンドを設置し、同時にマイボトルへの給水を呼びかけるもので、誰もが呼びかけに応じやすいという特徴があります。「活動が分かりやすく、取り組みやすいものであるからこそ、SDGsや環境問題を自分事として身近に感じて頂けたと思い、この点は良かったことだと考えています。」と担当者は話します。
担当者は、「今後は、AIロボットを活用して給水の呼びかけを行っていきたいと考えています。夏場の暑さが激しくなっており、熱中症の脅威が高まっていますので、小売店舗など人が集まるプラットフォームをお持ちの事業者様などと協力して、もっと多くの方に給水の呼びかけが届くようにして参ります。」と締めくくりました。