プチプチの「ループリサイクル」

今回は、梱包材や緩衝材としてプチプチでおなじみの、プラスチック製品メーカー川上産業株式会社さんからお話を伺いました。

川上産業さんは、プチプチの原料を「くうき」と考えており、「くうき」を使用するメーカーだからこそ地球への負荷を少なくしたいという思いから、環境へ配慮した製品づくりを進めてこられました。

昨今のSDGsや海洋プラスチックなどの問題が提起されてきたことで、脱炭素経営という目標を掲げて環境への取組を加速させており、再生原料の使用、環境配慮型製品の開発、プラスチック資源循環サイクルの構築、学校での環境教育と啓発などのプラスチック問題の解決に向けた取組を行っています。

プラごみゼロ化と資源の有効活用、CO2排出量削減に向け、自社製品に限らず使用済みとなった気泡緩衝材やポリ袋、ストレッチフィルムなどを回収し、再び製品化するプラスチック循環「ループリサイクル」の取組を進めています。
2021年には、学校や自治体の協力のもと、家庭で出る使用済みのプチプチを集めて回収する「プチプチリサイクルプロジェクト」を本格的に開始しました。プチプチ回収ボックスの設置と共に、学校でリサイクルの授業を行うなどの啓発活動も積極的に行っています。

この取組を始めて、川上産業さんは自社と同じ思いの事業者とのネットワークを広げることができ、また再生原料の使用率を高めることで年間22,397t※のCO2の削減することができました。（※再生原料を使用することによる、バージン原料と比較したCO2削減量）

今後は、他事業者と連携して「ループリサイクル」の輪を広め、プラスチックごみのゼロ化を目指しています。

※「プチプチ」「ループリサイクル」は川上産業株式会社の登録商標です。